紅茶の出来るまで
紅茶はどのように作られているのでしょうか?
伝統的な製法であるオーソドックス製法をご紹介します。
1. 摘採(てきさい)/Plucking

茶は、苗木を定植して3~4年経った木から、その新芽と2枚の若葉(1芯2葉)をたんねんに手摘みします。
2. 萎凋(いちょう)/Withering

摘み取った茶葉は、網や麻布でできた萎凋棚に薄く広げ、15~20時間陰干しにされます。
3. 揉捻/Rolling

葉の組織細胞をくだいて酸化発酵をうながし、葉の形を整えるために、揉捻機にかけて揉みます。
4. 発酵/Fermentation

20~25℃で、湿度90%に近い発酵室に2~4時間寝かせます。
酸化酵素の働きで葉は緑色から鮮やかな赤褐色となり、“紅茶”としての芳香を放ちます。
5. 乾燥/Firing

発酵が終わると、紅茶は乾燥機にかけられ、100℃前後の熱風で水分3~4%になるまで乾燥させられます。
6. 等級区分/Grading

荒茶をふるいにかけて形やサイズをそろえ、茎その他の挟雑物を取り除きます。
7. 完成

同じサイズ、形状ごとにふるい分けられた茶葉は、それぞれ詰められて完成となる。
萎凋から完成まで、だいたい13時間ほどで一連の製茶の行程が完了する。